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音楽の授業

音楽療法について

about
the 
Music Therapy

​音楽療法ってなあに?

音楽療法とは、専門の訓練を受けた音楽療法士が、
特定の対象に、健康増進のニーズや対象者をよりよい状態に導くために計画的に音楽を用いて治療していく心理療法のひとつです。

医師は患者の状態にあった薬を処方しますが、
音楽療法士は対象者の状態に合った音楽を処方して
心と体の健康を保てるよう支援いたします。
治療道具としての音楽の特性を生かし、
音楽の要素をベースに対象者を音楽で治療していきます。

(下記の図を参照)


音楽療法は音楽療法士によって世界中で実施されているセラピーです。アメリカでは全米で認められている資格であり、ドイツでは国家資格となっています。
2024年現在の日本では、日本音楽療法学会が認める音楽療法士の資格は民間資格です。
現在日本音楽療法学会が国家資格化に向けて動いています。

 

図:治療道具としての音楽療法
表:音楽の要素と心身への影響

​この章のまとめ

音楽療法とは

​音楽を使って心身の治療を行う心理療法

​音楽療法の定義

音楽療法の定義

一般社団法人 日本音楽療法学会が上記の音楽療法の定義を定めています。

下記図のように、音楽の持つ働きを用いて音楽療法を受ける対象の心身をよりよい状態へと導くお手伝いをいたします。

音楽の作用

​この章のまとめ

音楽療法とは

音楽を使って

心身をよりよい状態に導きます​

​音楽療法ってだれがやるの?

広い意味での音楽療法
日常生活での音楽の活用

多くの人は自然と「心と体のために」音楽を役立てています。
そうして、自分で健康を回復出来る人はそれで良いのですが、
障害や病気などにより、
自分の力だけでは解決できない状態・状況の方々に対して
専門の訓練を受けた専門家、音楽療法士が音楽療法を行います。​
音楽療法士でない人が音楽療法を行ってはいけないことは
ありません。音楽による働きかけによって対象者に良い影響が
あるならば、音楽療法士でない人も実施することができます。​
音楽療法士の資格制度は
「音楽療法の専門的なやり方を知っていれば音楽をより有効に
用いられる可能性が高まる」
という理由によって存在しています。

​この章のまとめ

さとう音楽教室では

日本音楽療法学会

認定音楽療法士が担当します

​音楽療法ってだれがどんな目的で受けるもの?

音楽療法は、障害や病を抱える方が主な対象となりますが、
最近では介護予防や病気の予防のためにも​実施されることが
多くなりました。
病院や障害者施設、高齢者施設などで実施されることが多いですが対象者宅や音楽療法教室などでも実施されます。
​「できないこと」に目をむけるのではなく
「今、できること」に着目してアプロ―チをしていきます。

音楽療法の対象や目的例

​この章のまとめ

さとう音楽教室では

子どもからご高齢の方まで

幅広く対応しております​

外出の難しい方には出張も承ります

​音楽療法ってどんな効果があるの?

音楽療法の効果には個人差がありますが

​下記のような効果が論文として発表され認められています。

また、認知症疾患診療ガイドライン2017では、

非薬物療法(薬を使用しない治療)として

【音楽療法は不安に対しては中等度、抑うつや行動障害に対しては

わずかな効果を認める】と音楽療法の効果が認められました。

パーキンソン病診療ガイドライン2018でも、

運動症状の改善がされることからリハビリテーションの一種として

音楽療法が注目されています。

療法の効果

・音楽療法による不安軽減・疼痛緩和効果

・音楽療法を受けた人と受けなかった人との比較で、

 受けた人の方が寿命が長かった

・認知症の妨害行動、不安やうつに有効とされている

・音楽療法実施後、免疫に関わるNK細胞の活性化が

 認められる

​・心と身体の発達促進に役立つ

音楽や音楽療法活動の効果

​この章のまとめ

音楽療法の効果は

医学的にも認められています

音楽活動や人との関わりを通して

​生きづらさを軽減したり

未来への希望を持てるよう支援いたします

​音楽療法ってどんなことをするの?

さとう音楽教室での
実施形態、種類、内容、使用楽器の一例です。
実際に音楽療法を受ける方の状態や目的・ご希望に沿った設定を
していきます。

​実施形態

音楽療法の実施形態
音楽療法の種類

​実施内容(一例)

​うた

季節の歌・童謡・唱歌・流行りの歌

歌謡曲・啓発ソングなど

様々な歌を歌います

1人で歌ったり、みんなで歌ったり。

​リクエストも受け付けます

​からだを動かす

音楽にあわせて体を動かします。

身体の状態や症状、目的に合わせた動きを行います。今、自分ができる動きを基本として無理のないように配慮しておりますので辛い・苦しいなどはありません。

脳活性

歌詞や音楽のリズム・メロディなどを

使用してゲーム感覚で脳の活性化を

図ります。実は楽器活動でも十分に脳活性となるんですよ。​

楽器の活動

打楽器や民族楽器、ハンドベルやマラカスなど

様々な楽器を使います。

心身の活性化やリハビリ、感覚刺激など1人1人にあわせた楽器を選びます。初めてでも楽しく取り組めます。

リラクゼーション

音楽を聴いてリラックスしたり

気持ちを落ち着かせ、穏やかな状態にする活動を行います。

​優しい音色の楽器を使ったり、呼吸を整えたり、歌を歌うこともあります

​回想

​歌詞の内容や、歌の流行した時代や聴いていた当時のことなど、音楽をきっかけとして昔話を楽しみ、他者とコミュニケーションを図りながら人生を回顧し脳の活性化を図ります。認知症予防や認知症の方でも取り組めます。

​この章のまとめ

音楽療法を受ける方の希望に沿って

心や身体の状態に配慮した

あなただけのプログラム

​​作成します

​音楽療法ってどんなものを使うの?

音楽療法には、下記のような楽器やものを使用していきます。
身体活動時にはタオルなどを使用することもあります。
そのすべては音楽療法士が準備しますので、
参加者の方の用意はありません。
使用済み楽器やタオルなどは都度、消毒・洗濯を行っていますので
​安心してご使用いただけます。

使用楽器一例

音楽療法で使う楽器 2(打楽器)
音楽療法で使う楽器 1

​この章のまとめ

目的や目標にあった楽器を

選択し治療します

楽器経験がなくてもその場で

​楽しめる工夫があります

​音楽療法ってどんな風に進めるの​?

音楽療法開始から終了まで以下のような流れで進めていきます。
面談では、参加者(またはご家族等)のニーズを把握するために
しっかりとお話を伺います。おひとりおひとりの目標に則した治療計画を作成、音楽療法を実施していきますが、
その都度効果や方法などを再評価して治療効果を高めていきます。

※印は音楽療法士が行います。

音楽療法の流れ

​この章のまとめ

効果的な治療を提供するために

音楽療法の効果が有効かどうか

振り返りを行いながら進めます

​まとめ

音楽療法はまだまだ認知度が高くないので、

セラピーを開始するにも不安が多いと思います。

「やってみたいけど・・なんか不安」という方。

不安を解消できるまで、納得のいくまで、遠慮なくご相談ください。知りたい事、この場合、あの場合。も遠慮なくどうぞ。

音楽療法は、音楽を使用して心身の健康を促進していく心理療法です。

体に触れることなく、音楽を聴いたり活動をすることで

心を動かしていきます。

施設や病院等でも取り入れられておりますし、

認知症疾患診療ガイドラインでは、非薬物療法(薬を使用しない治療)として音楽療法の効果が認められております。

​どうぞ安心してご検討いただければ幸いです。

​よりよい明日を、音楽で。

音楽活動を楽しむことが「日々の生活の潤い」となり

​継続していくことで「明日への楽しみ」となり

そうした毎日の積み重ねにより

「未来への希望」を持てる毎日がすごせるよう

​心をこめてサポートいたします

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